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2005年6月27日

「スナックあをぞら」その3

あぁ……
ウンコしたい……

憂さ晴らしに酔った立ち飲み屋で
勢いに乗じて串カツを頬張ったツケが
今頃になって露になるとは……

冷や汗がまとわりつく臀部を
周囲に気づかれないようにさすりながら
必死になってトイレを探していた。

会社では部長として
冷静かつ情熱的に部下に接しているはずなのに……

黒酢を飲みはじめてから
気持ち軽くなった感のある体は
出来損ないのロボットが演じる
それらしく見てくれと懇願されそうな
パントマイム然とした動きを止めない。

汗は6月のうっとしい湿気の助太刀により
酒抜きにと考えていた
サウナ風呂も必要ないくらいの量だ。
しかし、その汗のせいで
確実に判断能力が低下している……。

ひっそりと佇でいる
公衆便所らしき下世話な寄せ書き帳と化した
黒ずんだ青いマークと赤いマークの並んだ場所を見つけた。

しかし
そんな場所には往々にしてトイレットペーパーという
立派な公共資源というものは置いていないのであって
寄せられた意味を成さない文字列に
ちょっとした軽蔑と失望を感じて通り過ぎているものだなぁ……
という会社では断じて発してはならない
ネガティブ思考を自分の中に発見してしまった瞬間

もう
その場から3メートルほど離れてしまっている事に気が付いた。

通常の状態であれば
3メートルの距離のロスなど訳ないはずなのに
どんどん低下する思考能力は
戻ることすら許さない……。

用を足せるには
十分すぎるほどのスペースが確保された
駅前のサウナ風呂までは
かなりの距離がある……。

どうしよう……。

ウンコがしたい……。

この差し迫った状況をあざ笑うかのように
キャバクラの客引きだと100人が100人答えそうな
黒のダブルのスーツを着用し
過度に色が重なったチラシを携えた若者が
駆け寄ってきた。

避けようとして
洗顔をしてタオルで拭く前の
とびっきり水分を含んだような顔で睨み返してやった。

若者はめげるはずもない。
畳みかけるようにセールストークを耳に突き刺してくる。

普段なら

「いや、もう帰るから」

と冷徹に返す余裕があるのだが
その一言が出てこない……。

そんな簡単なフレーズを遮るほど
便意はMaxに達していたのだった。

本当にウンコがしたい……。

G1レース
場所は大歓声の京都競馬場
桜吹雪を巻き起こすような
競走馬の疾風怒濤の連なりが
第4コーナーを駆け上がっていく……

ゴール前 意中の2頭のデットヒート……。

何年か前に馬券を握りしめ
絶叫した記憶を何故かリプレイしながら
必死に振り切る場所を探していた。

俺にウンコをさせてくれ……。


※※※※

灰を撒く爺さん実は多汗症 黒酢飲み過ぎ何でもピンク

※※※※

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» Musical Baton [猫のように純情]
そんなわけで。Musical Baton。 百田きりんさんのかわいらしい回答を 台無しにするんじゃないかとひやひやしつつ、正直に。 ■Total volume of music files on my computer  (コンピュータに入っている音楽ファイルの容量) だんなのものしか入っていないので「なし」で ■Song playing right now (いまきいている曲) 頭の中で鳴っているのは 二人の夏物語/杉山清貴&オメガトライブ 久しぶりにラジオで聴いたらなんかかっこよかっ... [続きを読む]

受信: 2005年6月27日 19:07

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