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2005年11月27日

小説(?)ねじれるはちまき(3)

いらぁしゃぁませぇー
まぃどありがとうございまぁーす

ここの店員は
いつも挨拶が妙だ。

力んで
いつも語尾があがる。

それも
思いっきり口をあけて
全力で頭を下げる。

半年前
雑誌を立ち読みしていたら
鈍い音がして
額に赤く腫らしてしまった彼を
見たことがある。

だから
あまり寄り付きたくなかった。

調子が狂うからだ。

そんなに力むなよ……

既に調子が狂っているのだから
これ以上狂わせないでくれよと念じながら
自動ドアをくぐった。

オバハンが
力なく挨拶をしてきた。

彼は辞めたのか?

聞こうと思っても
名前が思い出せない。

まじまじと
ネームプレートなんて
見たことがなかった。

よほどの事がない限り
名前なんて見ない。

そりゃそうだ。

タバコは
レジに行けば買える。

けれど不意を突かれ
すぐに左折して
雑誌の立ち読みをはじめてしまった。

彼のリアクションに
精一杯の心の準備をしていたのだ。

しばしのクールダウンを
体は求めたのかもしれない。

あぁ……
あまりにも元気が良すぎて
僕らの仲間に入ってしまったのか……

グッドラック
グッドジョブ
グッドシェイプ

読みたくもない
求人雑誌を手に取りながら
必死に動揺を抑えていた。

※(4)に続く

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