連作「スナックあをぞら」
連作「スナックあをぞら」(30+2首)(PDP改め宇津つよし)
あめあめふれふれもっとふれ私のいい顔つれてこい 臭いのよ
突きだしは蛸の酢漬けでいいかしら頼りきるほど古くないけど
灰を撒く爺さん実は多汗症 黒酢飲み過ぎ何でもピンク
草臥れた靴の臭いを嗅ぐなんてミックジャガーの皺より哀れね
駆けて来た額の汗を舐めてみた実年齢より二歳は薄い
俺はまだ若いだなんて馬鹿みたいアサリみたいに砂を吐きます?
酒を呑み紅い血潮があがるたびハードル一段下げてあるから
言い訳は言い訳らしく筍は繊維があるからしっかり煮込むの
イボガエル見たらションベンかけるだろ大人になってもチンポは出すもん
山菜の天ぷらルーレットします? 喉を通るか吐いて捨てるか
ゴム鉄砲遠くに飛ばすふりをして実は近くに獲物がいるじゃん
思う壺なんでしょうけど坪単価百万以上の愛はいらない
天の川あんたがキキで僕がララ キラキラキララ一気に埋めよう
次の手は鶏の軟骨揚げるまで待っておきなよ不足が目立つ
デカイよねよじ登っているようだけどカウンターはベルリンの壁
目に見えぬ壁は年季の賜物よ六つの席は万里の長城
気づかずに三途の川をわたるところだったこの夜 忘れないように
ポテサラはマヨが必要思い出を混ぜる過程でどうせ消えるわ
天竺に似せた妄想抱いても結局猿に猿に落ち着く
妄想に天女はつきものらしいけど新婚初夜だけ現実なんて
マルボロを1本恵んでくれないか影を抱える男を演じる
100トンの苦労を抱えた人なんて演じる前から二番煎じよ
皺の数いつしか閉じた汗腺を広げるためのリハーサルだよ
笑うわねどんな笑いがいいかしら事前に解るせせら笑いね
笑われて刺さった鮭のカルシウム動脈進んで手遅れだから
戒名はどんな名前が良いかしらJB好きなら「ゲロ」にしましょう
目を閉じて血潮が引くのを待つとする東尋坊へ一直線だ
カニかまで今日は勘弁して頂戴 冥土の土産に蟹をお願い
とりあえず片肘ついて寝ておくよ二度と帰らぬ人と叫んで
ワンボタン回収業者がスタンバイしてありますからご勝手に
何回も夜は更けては明けていきポリ袋から煙があがる
※※
過去に最初の1首を投稿させていただく際
残りの31首をつけさせていただいておりました。
今回枡野さんに改めて見て頂きたく
僭越ながら再TBさせていただきます。
※僭越ながら投稿させていただいております。※
■枡野浩一さんのblog
「枡野浩一のかんたん短歌blog」はこちらからっ!
※「枡野浩一のかんたん短歌blog」から「かなしーおもちゃ」に続く
新たな本が出ましたっ!
今度はドラえもんとのコラボレーション!
子供の頃から大切にしまっていたのひみつ道具
見つかりますように……
タイトルは「ドラえもん短歌」です!
| 固定リンク
「短歌・俳句」カテゴリの記事
- 044:鈴(宇津つよし)(2008.07.19)
- 043:宝くじ(宇津つよし)(2008.07.18)
- 042:鱗(宇津つよし)(2008.07.05)
- 041:存在(宇津つよし)(2008.07.04)
- 040:粘(宇津つよし)(2008.06.29)
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/28350/8005974
この記事へのトラックバック一覧です: 連作「スナックあをぞら」:

コメント
yamada yukariさん>
こちらにもコメント恐縮です!
もう少し改作して
もっと不思議に
そしてもっとインパクトのある方向に
なるよう頑張ります(笑)
投稿 宇津つよし | 2006年1月20日 23:07
この連作を読んだときの感覚は、
朝、目が覚めたとき、あれはとても不思議な夢だった、でもあれは自分にとってなにか重要なことだったような気がする・・・・・と日中何度か思いおこすような世界です。
投稿 yamada yukari | 2006年1月19日 22:46
枡野浩一様>
こちらにも
コメントをいただきまして
ありがとうございますっ!
こちらはもう少し狂おしく(?)
改作にこだわってみたいと思います。
改作させていただきましたら
再度TBさせていただきます!
投稿 宇津つよし | 2006年1月14日 02:06
なるほどね……。
わりと全体的に楽しいけど、
同じ構造の歌が続くと飽きる。
もっと、
つかみどころのない感じのまま、
突っ走るように歌を並べてみては。
ていねいにこだわれば、
連作としてかなり面白くなりそうな予感。
素材がというより、言葉づかいが。
投稿 枡野浩一 | 2006年1月13日 01:45